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白物家電、健康機器、ゲーム機器などにネットワーク機能を簡単にアドオン可能な 「IEEE802.11n」対応1チップベースバンドLSIを開発!

発表日:2010-04-26 半導体メーカのローム株式会社(本社:京都市)はこのほど、無線LANの最新規格である「IEEE802.11n」に準拠した 1チップ無線LANベースバンドLSI「BU1805GU」を開発しました。 この新製品は業界で初めてTCP/IPプロトコルスタック、WPS、WPAを1チップのベースバンドLSIに搭載可能にした高速無線LAN規格「IEEE802.11n」対応LSIで、RFIC、発振器、アンテナ等と組み合わせることで簡単に高速無線LANモジュールを構成することができます。この新製品は、2010年5月からサンプル出荷(サンプル価格:2,000円)を開始し、2010年11月から月産10万個の規模で量産を予定しています。生産拠点は前工程を ローム浜松株式会社(静岡県)、後工程をROHM Electronics Philippines, Inc.(フィリピン)で行う予定です。 昨今、無線LANは「IEEE802.11」規格がグローバルスタンダードとして普及しており、LAN上で扱うデータ量の増大や接続されるネットワーク機器の増加に合わせて順次高速化し、また2007年2月にハイビジョン映像などのデータ伝送も可能な600Mbpsを実現した「IEEE802.11n」規格がスタートし、ネットワークテレビやその他のネットワーク家電を無線ルータで接続するホームネットワークの普及が始まっています。 さらに産業機器向けロボットや自動生産ラインへの応用や、携帯通信機器をベースにした小規模LANなど、その応用範囲は拡がりつつあります。 無線LANシステムを構成するには、通常TCP/IPプロトコルスタックやWPS、WPAを実装する必要がありますが、従来製品ではベースバンドLSIにすべてを搭載したものがなく、ホスト側のCPUで処理したり、無線LANモジュール内にアプリケーションマイコンを搭載するなどの必要があり、こうした場合セットのホストCPUの大幅な見直しや、その電源の見直し、メモリの増設などといったシステム全体の設計変更の必要が出てくる場合があり、設計負荷の増大やコストアップの要因となっていました。 また、TCP/IPプロトコルスタック、WPA、WPS機能を自社開発するには多くのノウハウが必要であり、外部から導入する場合はライセンスコストがかかるなど、家電製品にネットワーク機能を組み込むための大きな障害となっていました。 ロームではこうした状況に着目し、従来から蓄積してきた高速無線LAN規格に関する技術を駆使して、セットメーカのシステム設計に対する負担を最小限にするように一連の機能を1チップに内蔵しました。またこのLSIを使って無線LAN機能を搭載する際は、ロームの技術陣が機能の組み込みから動作確認までフルサポートするため、「IEEE 802.11n」ネットワーク組み込み経験がないお客様にも安心してご採用いただける体制となっています。さらにお客様側で組み込みをされる場合には評価ボード及びデバイスドライバもご用意しております。 ロームでは、従来から「IEEE 802.11」規格に対応したベースバンドLSIからRF部をも含めた無線LANモジュールの開発など、 幅広い製品ラインアップを取り揃えています。今後も、高価な測定環境、回路、基板設計の高度なノウハウがなくても開発できるモジュールなど セットメーカーの開発負担を大幅に低減する使いやすい無線LAN用LSIの開発に取り組み、セットの進化に貢献してまいりたいと考えています。 ■無線LANベースバンドLSI「BU1805GU」の主な特長 IEEE802.11n対応 1×1 20MHz TCP/IPプロトコルスタック搭載可能 USB2.0、SDIO、SPI、UART対応 VBGA120T060パッケージ(6mm×6mm×1.2mm) ■無線LAN機能の組み込み例 (注)このシステムはあくまでの応用例の一つであり、 実際の搭載の際には、機器の状況に応じて搭載するマイコンの種類などのシステム設計内容は異なります。 ■用語説明 規格 策定時期 周波数帯 公称速度 備考(日本国内) IEEE802.11 1997年 2.4~2.5GHz 2Mbps 免許不要 IEEE802.11b 1999年 2.4~2.5GHz 11Mbps / 22Mbps 免許不要 IEEE802.11a 1999年 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz 54Mbps ・5.15~5.35GHz: 屋内の利用に限り免許不要 ・5.47~5.725GHz: 屋内外に限らず免許不要 IEEE802.11g 2003年 2.4~2.5GHz 54Mbps 免許不要 IEEE802.11j 4.9~5.0GHz 5.03~5.091GHz 54Mbps 要免許、電力など 一定制限内の端末のみ免許不要 IEEE802.11n Draft2 2007年 2.4~2.5GHz 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz 600Mbps IEEE802.11n 2009年 2.4~2.5GHz 5.15~5.35GHz 5.47~5.725GHz 600Mbps 無線LAN 無線でデータを通信するLANのこと。特にIEEE802.11諸規格に準拠した機器で構成されているネットワー クのことを示す場合が多い。各端末には無線LANカードが必要で、『アクセスポイント』と呼ばれる中 継機器を経由して行う通信(インフラストラクチャー通信)とアクセスポイントを介さず無線LANカード同士が直接行う通信(アドホック通信)とがある。 IEEE802.11 IEEE(米国電気電子技術者協会)でLAN技術の標準を策定している802委員会が定めた無線LANの 標準規格群。1997年にはじめて制定され(当時は通信速度2Mbps)、現在は 「IEEE802.11n(2009年9月制定)」で600Mbpsまで高速化されている。 TCP/IPプロトコルスタック TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)とはインターネットやイントラネットで標準的に使われる プロトコル。 プロトコルスタックとは複数のプロトコルを階層構造に積み重ねたソフトウェア群。 プロトコル ネットワークを介して機器同士で通信を行う上で、相互に決められた約束事の集合。通信手順や通信規約とも呼ばれる。 ベースバンドLSI 通信に最適な信号への変調、そして通信信号から元の情報信号への復調を行うためのLSIをいう。 WPA (Wi-Fi Protected Access) 無線LANの業界団体であるWi-Fiアライアンスが策定した無線LANの暗号化方式の規格。 WPS (Wi-Fi Protected Setup) Wi-Fiアライアンスが規格を定めた、無線LAN機器の接続やセキュリティに関する設定を簡単に行うことができる機能。

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